にじげん三宮
変わっていく日本語・「正しい日本語」って何?
こんにちは!にじげん三宮のスタッフです。
にじげん三宮では、小説や随筆などの執筆学習に取り組む利用者の方が多数いらっしゃいます。
人に読ませる魅力的な文章を目指す上で、「正しい日本語」を学ぶことはとても大切です。
公募などでは、文法がしっかりしていなければ一次審査の通過も難しいと言われています。
一方で、私たちが普段の会話で使っている「話し言葉(口語)」に目を向けると、また違った面白さが見えてきます。
実は言葉は生き物であり、時代とともに大きく変化しています。今回は、執筆で学ぶ「厳密な正しさ」とは少し違う、時代の流れによる言葉の変化について考えてみましょう!
1. 定着しつつある「ら抜き言葉」
「明日って何時に来れる?」といった会話表現。
本来の文法では「来られる」が正しいですが、若い世代を中心に「ら抜き言葉」が浸透しています。
これは受け身との区別を明確にし、100%可能の意味を瞬時に伝えるという「コミュニケーションの効率化」という合理的な理由があります。
2. 「全然オッケー!」——肯定的に使う「全然」
本来は打ち消しとセットで使う「全然」ですが、今や「全然大丈夫!」と肯定的に使われることがあります。
「全然+肯定」は現代の若者言葉かと思いきや、実は夏目漱石や芥川龍之介といった明治〜大正の文豪たちの作品にも「全然〜(肯定)」という表現が登場します。
それが一度「否定を伴う言葉」として教育などで定義され、時を経て再び「完全に」「全く」という強調の意味として肯定表現でも広く使われるようになった、という面白い歴史があります。
3. 「言葉の乱れ」か「言葉の進化」か
新しい表現に対し「言葉の乱れ」と批判されることもありますが、人々が「より分かりやすく伝えたい」と試行錯誤した結果として、言葉は形を変えてきました。
まとめ:変化を面白がる視点を持とう
小説などのフォーマルな文脈では従来の正しい文法が求められますが、日常の会話では変化が自然に起きています。
「正しさ」に固執しすぎず、「なぜこの変化が起きたんだろう?」と背景を面白がることで、日々のコミュニケーションがより味わい深く感じられるのではないでしょうか。