にじげん名駅
淡い灯りに想いを重ねて|夏の終わりを描いた灯篭流し
今回は、利用者様が制作された**(夏の日の思い出)**をテーマにした作品をご紹介します。
描かれているのは、暗い水辺に浮かぶ灯篭と、その向こうに広がる花火。
利用者様自身の記憶を頼りにしながら、**(灯篭流し)**の風景を一枚のイラストに仕上げました。
静かな暗闇の中に浮かぶ淡い灯りと、夜空に広がる花火。
華やかな夏の景色でありながら、どこか静かで、夏の終わりを感じさせる作品となっています。
今回は、作品を制作したきっかけや表現の工夫、制作を通して感じたことについてお話を伺いました。

✦ 記憶の中にある**(夏の日の思い出)**
今回の作品は、利用者様自身の記憶を頼りにしながら描いた灯篭流しの風景です。
制作の中で特に表現したかったのが、灯篭から放たれる**(淡い光)**でした。
暗い水面に浮かぶ灯篭。
その向こうで打ち上がる花火。
そして灯篭に込められた、亡くなった方を供養するための想いや、それぞれの願い。
そうしたものを一枚の作品の中に表現したいと考え、制作が始まりました。
夏の行事そのものを描くだけではなく、その中にある**(人々の想い)**にも目を向けています。
✦ **(光を際立たせる)**ための暗い色
今回、作品全体の雰囲気をつくるうえで大切にしたのが色使いです。
灯篭や花火の光をより印象的に見せるため、背景にはあえて暗い色を多く使用しました。
周囲を暗くすることで、水面に浮かぶ灯篭の光や、夜空に広がる花火が自然と目に入るようにしています。
ただ明るい色を使うだけではなく、暗さがあるからこそ見えてくる光。
そんな**(明暗の対比)**を意識しながら制作しました。
また、特定の表現に寄りすぎないよう、今回は**(アニメテイストにしない)**ことも意識しています。
さまざまな場面で使える作品になるように考えながら、全体の雰囲気を整えました。
✦ 難しかった**(海のコントラスト)**と光の表現
制作の中で難しかったところの一つが、水面のコントラストと光の当たり方です。
暗い夜の風景の中では、光の位置や強さによって、周囲の見え方が大きく変わります。
灯篭の光がどこまで届くのか。
花火の光が水面にどのように映るのか。
暗い部分をどこまで残すのか。
それぞれのバランスを考えながら描き進めました。
特に難しかったのが**(ライティング)**です。
光を強くしすぎると作品全体の静かな雰囲気が変わってしまい、逆に弱すぎると灯篭や花火の存在感が伝わりにくくなります。
そのため、作品全体を見ながら明るさを調整していきました。
✦ 大切にした**(作品全体の雰囲気)**
今回、上手くできたと感じているところの一つが、作品全体の雰囲気を掴む作業です。
灯篭流しという題材から感じる静けさ。
夏の夜に広がる花火。
水面に浮かぶ灯篭の淡い灯り。
それぞれを別々に描くのではなく、一つの風景として自然につながるように意識しました。
また、**(構図と全体のバランス)**についても考えながら制作しています。
花火だけが目立ちすぎたり、灯篭だけに視線が集まりすぎたりしないように、画面全体を確認しながら配置を整えました。
どこを見ても同じような強さになるのではなく、それぞれのモチーフが一枚の作品の中で役割を持つように考えています。
✦ 灯篭の光に込めた**(人々の願い)**
今回の作品で表現したかったものは、目に見える灯篭や花火だけではありません。
灯篭の光の中にある**(人々の願い)**も、この作品の大切なテーマです。
灯篭には、亡くなった方への想いや、それぞれの願いが込められていることがあります。
暗い水面を静かに進んでいく小さな光。
一つひとつの灯りには、それぞれ違った気持ちがあるのかもしれません。
今回の作品では、そうした目には見えない想いまで感じてもらえるような一枚を目指しました。
✦ **(夏の終わり)**を感じる風景へ
夏には、明るく楽しいイメージの風景がたくさんあります。
青い空や海、強い日差し、お祭り、花火。
今回の作品にも花火は描かれていますが、目指したのは華やかさだけではありません。
灯篭の淡い光や暗い水面を組み合わせることで、少しずつ季節が移り変わっていくような**(夏の終わり)**を感じられる一枚にしたいと考えました。
楽しかった夏を思い返すような時間。
少し静かで、どこか寂しさも感じるような夜。
見る方それぞれが持っている夏の日の記憶と重ねながら、作品を楽しんでいただけたら嬉しく思います。
✦ これから挑戦したい**(リアルな質感表現)**
今回の作品を通して見えてきた、これからの目標もあります。
まずは、さまざまな表現を学びながら、作品全体の**(画力を高めていくこと)**。
そして、作品の中に登場する小物や素材の**(質感)**を、さらにリアルに表現していくことです。
光を受けた水面。
灯篭の紙の質感。
花火の光。
同じ一枚の作品の中でも、それぞれ違った特徴があります。
そうした一つひとつの違いをより丁寧に描けるよう、これからも表現の幅を広げていきたいと考えています。
✦ **(毎日描くこと)**を大切に
最後に、ブログを読んでくださる方へ伝えたいことを伺いました。
利用者様は、
「もっと上手くなれるように、一生懸命、毎日、絵を描いています。」
と話してくださいました。
一枚の作品を完成させる中では、上手くいくところだけではなく、難しいと感じる部分にも出会います。
それでも毎日少しずつ制作を続けながら、新しい表現に取り組んでいく。
その積み重ねが、次の作品につながっています。
✦ 一つひとつの想いを、一枚の作品に
今回の作品では、灯篭流しという風景を通して、淡い光や花火だけではなく、そこに込められた**(願い)や(夏の終わり)**を表現しました。
光を際立たせるための暗い色。
水面と光のコントラスト。
作品全体のライティングや構図。
さまざまなことを考えながら、自分の記憶を一つの風景として形にしています。
毎日の制作を通して、少しずつ新しい表現に挑戦していく。
作品そのものだけではなく、そんな制作の過程も感じていただけたら嬉しく思います。
イラスト制作や作品づくりに興味のある方は、ぜひ見学や体験を通して、実際の制作の様子や事業所の雰囲気をご覧ください。
所在地〒453-0012
愛知県名古屋市中村区井深町1番1号
新名古屋センタービル 本陣街 2階
【就労継続支援B型事業所 にじげん名駅】
営業時間月~金 10:00 ~ 15:00
※祝日も開所します
※土曜、日曜は休業となります
TEL052-526-0305
アクセス★亀島駅より徒歩約5分★
YouTubeに道順動画もございます。「にじげん名駅」でご検索ください!