にじげん守口
作業所を休む【えんがわ みちこ】
今日はなんだか眠たいので、作業所は休むことに決めた。
LINEひとつで連絡できることにありがたさを感じる。
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おはようございます。えんがわです。
本日、体調不良のためお休みさせていただきたく存じます。
よろしくお願いいたします。
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もう一度目をつぶり奇妙な夢を見る。
昼過ぎに起きる。
なんだかスッキリしていたので、近所の喫茶店に行くことにする。
最近は、自転車の運転に関して取り締まりが強化されたため、自転車ひとつ漕ぐにも緊張感がある。安全運転を心がける。
喫茶は昼も過ぎていたからか、いつもよりも空いていた。
チーズトーストセットにアイスコーヒーでひとときの一服を入れる。
喫茶店はおもしろい。後ろのおばあちゃん軍団の年金の話や、店員さんと常連の会話のリズム、そしてひとりの自分。
私も誰かと話したくなった。
家に帰り、友人に電話をかける。
いつもどおりの「ういす」から始まり、大乗仏教の話を聞く。
こいつはいつも読書をしにわざわざ二駅離れた新宿へ行く。
家には壊れた電子レンジの中に文庫本がたくさん入ってあるが、自宅では読書が進まないと言う。
読む本も政治に関する新書から、宗教、小説と分野を問わずに活字を追っているので、私は又聞きをしては「へぇ〜」という。
そして話も尽きた頃、こいつはギターをかき鳴らす。
その音が聞こえてきたら電話を切るタイミングだということがわかる。
わかりやすい。
とてもありがたい友人である。
夕方になり、作業所行けばよかったかなとも思った。
眠たいながらにも、行くのが面倒だとしても、行けば行ったで顔見知りとの会話もあるし、作業工賃もでる。
でもまあこういう日もある。
これはこれで良い一日であった。